チャレンジしたい海外トレイルランニング大会【5選】

[2020.07.23更新]
今まで数々の日本国内トレイルランニングレースに参加してきたあなた。そろそろ海外のレースに参加してみたい!と考え始めているのではないでしょうか?
日本の大会もステキですが、海外となると景色のスケールが違います。また言葉も異なるため、コース上に表示さている案内やエイドでのヘルプも全て英語や現地の言葉になると言う少々不安もありますよね。
そこで今回は海外のトレイルランニングレースにいつか参加してみたい、また参加するにあたって色々な手配が不安という方にレースやツアーのご紹介をいたします。
「いつか」ではなくて来年あたり参加、エントリーしてみてはいかがでしょうか?
目次
UTMB
トレイルランニングをやっている人は恐らくみんな知っているのではないでしょうか?トレイルランニングレースの最高峰です。ここに出るだけでステイタスになりますね。
毎年8月にフランスはシャモニーで行われ、フランス、スイス、イタリアにまたがるヨーロッパ最高峰のモンブラン山岳地帯を走り抜けるトレイルランニングの大会です。ものすごい景色が想像できます。モンブランを走ると聞いただけでワクワクしますね。
残念ながら2020年の大会はコロナの影響で中止になりました。実は私はOCCへの参加権がありました来年へ持ち越しです。
7つのレースがあるUTMB
実は「UTMB」というのは7つあるレースのうちにひとつ、100マイルレースの名前であり、その他6つのレースが用意されています。
- UTMB:171km(100マイル)
- CCC:101km
- TDS:145km
- OCC:56km
- PTL:300km(3人チーム)
- MCC:40km(ボランティアや地元の人)
- YCC:15/8/4km
私は2021年のOCCに参加権がありますが、参加したいのはもちろん100マイルのUTMBです。
100マイルは171kmで制限時間は46時間30分。
年々エントリー申請人数が増加し、申請に必要なITRAポイントを持っていながら0次関門の抽選に当選しなければなりません。
参加権があるだけでも狭き門になりつつあります。
ちなみに2020年のUTMBは2,300人枠に日本人のエントリー数は718人。私が参加するOCCに至っては1,200人に対して日本人は66人。
初エントリーで初当選というラッキーの方もいらっしゃれば、私のように2年連続落選して3年目の自動当選という場合もあります。
これらのレースには同じレースに連続2年落選すれば3年目は必ず当選するという決まりがあります。
その代わり参加に必要なITRAポイントは維持し続ける必要があります。
UTMBに参加申請できるポイントは持っているけどOCCで2年連続落選しているので、確実にモンブランで走ることを目指して3年目もOCCに申請した経緯があります。
上記のように色々な距離のレースが用意されているので、自分の持っているITRAポイントに合わせてエントリー申請することができます。
2021年からUTMBの参加条件についてはルールが変わるそうなので、動向はチェックする必要がありますね。
- UTMB: 10ポイントを最大2レースの合算で獲得すること【2017年、2018年、2019年は15ポイントを最大3レースの合算で獲得すること】
- TDS: 8ポイントを2つのレースの合算で獲得すること【2017年は7ポイント、2018年と2019年から変更なし】
- CCC: 6ポイントを最大2つのレースの合算で獲得すること【2017年は7ポイント、2018年と2019年は8ポイントを2つのレースの合算で獲得すること】
- OCC: 4ポイントを最大2つのレースの合算で獲得すること【2017年は3ポイント、2018年は4ポイント、2019年は6ポイントを1つまたは2つのレースの合算で獲得すること】
このほか、2019年のUshuaia by UTMB®のレースであるFMU、同じく2019年のOman by UTMB®の137kmおよび170kmの完走者については必要なポイントを得ていれば抽選が免除されます。
https://dogsorcaravan.com/2019/04/18/utmb-new-entry-process/
オマーンの大会に参加して完走して、ポイントさえあればUTMBに必ず参加できるのか。オマーンはちょっと興味ありますね。
TARAWERA ULTRAMARATHON | NEW ZEALAND
タラウェア ウルトラマラソン、ニュージーランドです!
100マイルは162kmで制限時間は36時間。
ニュージーランドは北島、オークランドの近くで毎年2月に開催されるトレイルランニングレースです。私が大好きなニュージーランドでの大会、こちらも100マイルだけではなく、20km、50km、102kmが用意されています。
こちらのレース、参加したことがある方にお話を聞いたのですが「アップダウンがそれほど厳しくないのでスピードレースになるんです」とのこと。で、高低差を見てみると・・・とんでもございません。アップダウンは厳しいですー!スピードレースはあり得ません。。。
ロードオブザリングやホビット等の映画でも撮影の舞台となったニュージーランドの大自然の中を160km走ります。
途中船で湖を渡るパートがあるのも面白いですね。
また陽気でとてもフレンドリーなニュージーランド人たち。エイドステーションでの対応、雰囲気がとても楽しみで想像しただけでもワクワクいたします。
ニュージーランドはこのレースがある北島だけでなく、南島にも観光地が多いのでレースついでに観光してみてはいかがでしょうか?
Andrra ULTRA TRAIL
アンドラウルトラトレイルです。アンドラってどこにあるか知ってますか?
スペインとフランスの間に挟まれているとっても小さな国です。この大会も100mile以外にも色々な距離が用意されています。
この大会についてはコース云々より「アンドラに行ってみたい、アンドラ行くついでにレースに出たい」という感じでしょうか?あんまり「アンドラ行ってきたぜぇ」って人知りません。
日本人にも人気のあるこのレースですが、2020年の大会はコロナの影響で中止になりました。
また加えて2021年以降の大会も開催しないという発表がありました。とても残念です。
CANADIAN DEATH RACE
カナディアンデスレース。とんでもないネーミングです。ロゴマークもドクロです。タイムボカンシリーズ以降あまり見ないマークだと思います。
こちらはヨーロッパでもオセアニアでもないアメリカ大陸で、昔妻が働いていたカナダはウィスラーに何となく近いところでレースはないか?と探していたところ発見したレースです。ネーミングに惚れました。
100mileはなく、125kmと42kmがあります。100mileレースに出る前に100kmぐらいのレースに出ておきたいなぁという感じでしょうか。
125kmは制限時間が24時間。
ニュージーランド同様カナダも負けずに大自然の中を走ります。地図を見ても周りは山しかありませんね。
GPR(grand RAID des Pyrenees)
あんまり説明は要らないかと思います。ピレネー山脈走ります。これだけでワクワク感はハンパないです。
ヨーロッパの山岳地帯、山脈を走れる!というだけでもうどうにかなってしまいそうですね。毎年UTMBと同じぐらいの時期に開催され、距離も160km、120km、80km、40kmが用意されてますので、UTMBに出られなかった!となったらこっちに出る!的なイメージでしょうか。
100マイルの制限時間は49時間。アンドラウルトラトレイルの開催がなくなったので、こちらに参加したいところです。
どんな景色が見られて、どんな人々に会えるのでしょうか?
海外のトレイルランニングレースに参加するのが不安な方へ
国内でも多くのトレイルランニングレースがエントリー手続きや宿の手配が面倒なのに、言葉が違う海外となりますともっと厄介です。
現地についても荷物チェックやゼッケンをもらう等レースのスタート地点に立つ前に色々やらなければならないことがたくさんあります。
それを自分一人でやるのか?と不安になった方へ。
思い切ってツアーに申し込んでみてはいかがでしょうか?
こういった類のツアーは現地最寄り空港までの航空券以外の手配をやってくれます。
- 最寄り空港からスタート地点への送迎
- 宿の手配
- エントリー手続きのヘルプ
- 専用エイド
- レース後のパーティー(有名選手が参加するかも)
- オプショナルツアー
これは安心ですね。ツアー会社によりけりですがだいたい200,000円ぐらいかと思います。(ひとりで参加する場合は別途相談)
フィールド オン アース
https://www.fields-on-earth.com/
海外各種主要なスポーツ大会のツアー手配をしています。
トレイルランニングレースだけではなく、ツールドフランス見学ツアー等も手配できます。面白い仕事ですね。
特にレースに参加となりますとあまり余計なことを考えたくないですよね。レースに集中したい。
海外ですと時差ボケや食事の違いもありますから気を遣うところがたくさんあります。
空港からの現地への移動にしても自分で手配するととても大変です。
このようなツアー会社はたくさんあるかと思いますが、やはりレースに精通している上記のような会社が良いかもしれません。
とにかくエントリーしてしまえ!
さて、上記5つが参加したことはないけれど私もチャレンジしてみたい、是非皆さんにチャレンジしていただきたいトレイルランニングレースでございます。出場するのにポイントを持っていないとダメなレースもありますが、距離にこだわりがなければエントリーすれば必ず出場できるものもあります。
人気があり抽選になるレースもあります。
エントリーできてしまった暁には現地での滞在、食事や時差ボケ、そして何より言葉の壁というストレスに耐えながらアウェイ感満載で出場するという覚悟も必要になります。
完走という目標があるので、それなりの体力、技術も必要になりますので軽い気持ち、旅行気分ではエントリーはできません。
軽い気持ちで100km以上山を走る人はいないとは思いますが。。。
もうひとつおまけのレースをご紹介
毎年3月にニュージーランドは南島でMOTATAPUというお祭りのような大会があります。
51kmのウルトララン(トレイルランニング)や42kmのマウンテンマラソン、オフロードのトライアスロン(エクステラ)等々、エントリーすれば誰でも参加できる大会です。
私は2018年にエクステラ(湖を2kmスイム、47kmのマウンテンバイク、8kmのトレイルラン)、2019年には51kmのウルトラランに参加いたしました。年1回解放されるレースコース、日本とはまた違うスケールの大自然の中とても解放感満載のレースになります。
是非こちらも参加してみてください。
まとめ
日本のレースに参加し続けた方に向け、そろそろ刺激が必要では?と海外のレースをご紹介いたしました。
- UTMB モンブラン
- タラウェラ ニュージーランド
- アンドラウルトラトレイル(2020年以降開催なし)
- カナディアンデスレース
- グランレイドピレネー
すべて壮大な大自然の中を走ることが予想されます。
参加には必要なITRAポイント数や人気の大会は抽選になる場合があります。
また海外のレースに参加することに不安がある方はフィールドオンアース社のような専門のツアー会社もありますので、安心してレースに集中することもできます。
是非、2021年以降コロナが落ち着いたら参加してみてはいかがでしょうか?
もうエントリーを募集しているレースもあります。
ではどこかのレースで会いましょう!